新卒営業社員進捗
2017年卒が関与先に入社して4か月が過ぎようとしています。年末まで面談などの接触機会も多いので個々の考えや仕事に向き合う姿勢、そして成果と様々な「差」を感じる時期でもあります。並走支援中A社、B社の「同期」4名の中で特に光っているひとりについて書きたいと思います。
A社新卒はドアツードアの営業が入社後の職務。会社のイズム、業務内容、商品・サービス理解を一通り終えてから“営業とは何ぞや”の研修を行い、「態度」「トーク2種」「営業戦略の立て方」最後に「目標管理について」を教えるころには入社1か月半が経過していました。営業デビューの前の仕上げは「手本となる先輩」との同行。これまで研修した内容と現実のすり合わせを行い、想像よりも厳しいところとそうでもないところ、そして想像しえなかったことを経験させて送り出すのはほぼ入社2か月後。
先輩の指標は月間5契約なのですが、社員平均は3に届くかどうかといったところ。しかしながら1名は早々にそのアベレージである3を達成し、もう一名は1か月半で11という成績を残してきました。その「11」と昼食を共にして状況を聴きました。
まず、12時集合のお店に早めに行ったのですが、私を待たせることなく既に到着。本人曰く、
「はじめてのところなのでお待たせしてはいけないと思い・・」
着席後、何でも食べなさいにもっともリーズナブルなメニューを選択。すぐさま私にお茶を入れ、料理が運ばれると箸を「どうぞ」と差し出し、私が食べだしてから手を合わせて「いただきます」という。話しながら、アドバイスには箸を置き、胸ポケットから小さなノートを取りだしてメモ。食後にまたごちそうさまでしたと言い、私が支払った後にも「ごちそうさまです」。一連の立ち振る舞い、率直にお客様に嫌われないだろうなと思いました。上司から「家に上げてもらっている」「契約後にケーキが出た家もある」なども合点がいきます。
肝心の営業好調な理由については、
「研修のときに習った基本トークを順番に話しているだけです」
「お客様の話は聴くようにしています」
「姉からは間があるよねと言われますが・・」
そして重要なことを最後に言っていました。
「最後までお話ししたお宅では、聴いていただいて“いる”と思われました?それとも“いらない”と思われました?と確認しています。お客様がどう思っているかの確認はして帰っています。」
なかなか新人には出来ないことだと思います。
仕事で伸びる人は、目的意識がはっきりしていることと、素直さがあるということは無敵の素養。山登りに例えると、遭難せずに山頂にたどり着くことができます。彼には今それらがはっきりとある。但し、人間とは経験や知識によって変化するもの。壁に当たったときにどのように突破していくか?次はそれが試されると思います。引き続き、並走支援で力になりたいと思います。