本当に時間がないのでしょうか。

 

いろいろな方とお話ししますと、9割方「頭で思うように時間がとれない」という課題を抱えられています。なるほど、よくよくお話を聴くとそれはなかなかハードだなと。

 

会社や組織は、そのしくみをよりよくつくろうとします。「会議」「提出物」といったものをはじめとしたハウスルールが出来上がっていきます。まず、時間を奪う原因として、次々と増えるハウスルールが絶対的な時間の器の中で飽和していくということです。あれもこれも着手するけど止めない、捨てない。今一度、「それはなんのためにやっているのか」という目的に立ち返り、重複しているものは一元化、もはや必要ないものは消去という方向で整理してみると、意外に「なくても大丈夫」なものが多いことに気づくと思います。

 

次に指揮系統。組織の頭から末端神経に至るまでに、精度高く理解伝達可能なしくみができているかどうか。「だからミーティングを・・」と仰る方もいるのかと思いますが、いちいち集まる目的は明確かどうかを確認しましょう。単なる連絡であれば書面、メール、ラインでいかがでしょうか。そうすれば、デジタル上は既読、アナログ上ではマネージャーが周知したかどうかの確認だえで済みます。兼務の多い中小で働く人々が、同じ時間に同じ場所に集まること自体、非効率と言えます。「面と向かって・・」にこだわるのであればフェイスタイムかスカイプを活用するのではどうでしょう。

 

また、一番重要なのは、自分自身の業務キャパシティを越えない「自制」であると思います。持論ですが、120%請けるとひとつひとつの精度が落ちる。人の技術や能力は研鑽していかなくてはなりませんが、一気に向上とはいかないもの。7割くらいで「いっぱいいっぱい」と受けつけないのも困りものですが、「職務や業務」に目的や使命があれば、言われなくても人は頑張れると思います。

 

優先順位云々もフレームワークを使用した技術としてありますが、まずは取捨選択、方法手段の検討、そして自己スキルの把握といったことから取り組んでみればよいと思います。