採用設計「情報発信の仕方」

採用活動をされる企業はいかに自社の情報を的確に発信するかに悩まれることと思います。インターネット媒体の原稿、ウェブのDM、説明会、面接時の逆質問など、選んでいるようで選ばれている要素の多いのが採用活動。学生は割と良い意味でしたたかです。なぜなら他の企業の選考に参加していると言う「比較対象」があるからです。もちろん友達や先輩と情報交換もしています。つまり「この企業は何番目」という序列を持って活動をすすめているのです。

 

かといって過剰な演出をしても仕方ありません。まず自社のブランドイメージを検証してみましょう。なかなか内部に所属しているとわからないことも多いので社内のいろいろな部署に聞いて回るとか、家族に聞くことも方法の一つでしょう。次に、本質的な特徴を書き出してみましょう。強み、弱み、ビジョン、社風など「説明しないとわからない内容」です。また並行して自社の採用基準を設定しましょう。そうすると「事実」「アピールポイント」「今後の課題」などの訴求ポイントが出てきますので説明の順序が組み立てられます。

 

あとは欲しいと思う素養の学生に響くように段階を踏んで説明をしていくことです。設計に基づいて志向の合う学生を集め(母集団はそれほど関係ないと思います)、段階を踏んで学生を選考する事はもちろんのこと、自社の理解を深めてもらうことも同じように大切です。そう考えると「何次選考まで行うか」「そこでどんな目的を果たすか」がはっきりしてくると思います。

 

採用は設計に基づいて行うことをおすすめします。もちろんうまくいかなかったときの次案も設定しておくに越したことはありません。