新入社員のための「プラスになる姿勢」

この時期になると4月の新入社員研修組立をぼちぼち行っています。会社の方針や新人の方個々の目指す方向はあれども、プラスになる取り組み姿勢は共通かなと思います。

 

「社会人になると責任が伴う」とよく言われますが、これを具体的に解説すると「仕事はひとりで完結する事が皆無に等しいので自分の前と後を把握、意識して遂行する」ということです。そうなると必要になるのは「それにふさわしい数々のモノサシをもつこと」。業務内容、関わる内外の人、自分の現在のスキル、これらを鑑みて所要に許される時間の逆算から他者への協力依頼(質問も含む)、責任者への進捗確認依頼などに関して行動設計を行わなくてはなりません。もちろん最初から難易度の高い仕事は来ないのがほとんどですが、低い難易度のことが完全にできていかないとステップアップは図れません。

 

そこで新人の時期に身につけるべきスキルは「質問」「傾聴」「反復」となります。上記シチュエーションの中で、この3つを行うに当たり、「このタイミングで質問する」ことや「傾聴の態度とはどのようなものが相応しい」かや、「どの程度やることで解り、できるようになる」かを、時には叱られながら身につけていくといことです。もちろん、関わる人々がすべて正しいとは言えませんが、現状を進行させるにおいての「ひとつのモデルケース」の中で経験を積むことがあなた自身を必ず向上させます。

 

あなた自身が小さな○だとしましょう。その周りにあらゆる「経験」という小さな○が付着します。上手くいかない事(敢えて失敗と言いません)や注意・叱咤・激励などによってひとつひとつの経験を素直に深化させるとその小さな○がいつの間にか自分自身の小さな○に同化されて一回り大きな○になっていきます。つまり、小さな○を経験する機会を果敢に作ることが早い成長になるのです。

 

もちろんしんどいことが伴いますのでそれをさせていく何かが必要です。そういった意味では「目的意識」を持って仕事に私生活に取り組むことは大切。過剰に縛られる必要はないと思いますが、「あの人のようになりたい」や「30歳ではこうなりたい」などの指標を設けることで行動に意味が出てくると思います。その行動の積み重ねこそ成長のあかしになるのです。