組織作りのための[先輩社員の姿勢]

採用活動をしている企業では、春先になると新人の迎え入れになんらかの変化がでてくるのではないでしょうか?

 

個人的には新卒で入社した会社で、机の上に「入社おめでとう」と同じ課のメンバーからメッセージが小さな鉢植えの花とともに置かれていたことを思い出します。個人差があると思いますが「歓迎されている」感は希望と不安に満ちている新人にとって非常に影響あるものかなと思います。現に「期待に応えよう」と思ったのものです。

 

ゆとり世代と揶揄されることも多いイマドキの若者ですが、彼らには彼らの優れた部分もあります。未熟さにばかり目を向けるのではなく、旧来の社員にはない新しさy独自性を発見する姿勢が大切かなと思います。

 

例えば、現代の若者は携帯電話を中2くらいで持つと言われています。つまりわれわれ大人は想像できないほどの馴染みや日常感があるということです。スマホに戸惑っている私たちよりも遥かに先に行っているので、操作法やアプリに関して聞いてみるとすらすらと説明してくれたりするわけです。

 

営業ではよく「お客様の懐に入るのがコツだ!」などと言われますが、新人受入も同じ。こちらからどのように歩み寄って共通の話題を持つかということです。先輩・上司は仕事を教えていく立場だと思いますが、下を向いたコップには上からだくだく水を注いでも一滴も中に入っていかないもの。まずはコップを上に向けることを始めなくてはならないのです。「とりあえずやってみろ!」や「うちの会社ではこうするのが決まりなんだ!」といってもなかなか理解しないというのもイマドキの傾向。「それはなんのため」の理由づけをして指導するのも育成進捗に大きな影響を与えます。

 

一旦仕事に対する推進力がついた人は、スイスイ仕事していくようにも感じます。なにせ彼らは私たちよりもある意味器用。その推進力の演出には・・

 

☆まずはこちらから理解しようとする姿勢

☆早めの成功体験

☆そして新人から歩み寄れるような雰囲気作り

 

の3点が大事なのではないかと思います。互いの強みを活かそうという視点がポイントになるのではないでしょうか。

 

初出社の日、メッセージや花を添える・・20年前の体験ですが意外に記憶に残るかもしれませんね。ウェルカムな意思表示は誰でも嬉しいものですよね。