会社を辞めるとどうなるか

こんな仕事をしていますので、再就職に関しての相談は他の人よりは多いと思います。私も転職して必要に迫られて独立した組ですので、我ながら流転しているなあと思うわけですが、幸い営業スキルと採用スキルが一般よりもちょびっとあるので、なんとかお客様に大事にしてもらっています。

 

今まで二つの会社に所属していましたが、どちらも定着には課題があるようです。一つ目の会社で関わった仲間は、やはり営業を武器に仕事があるようです。代表や個人でやっている人がほとんど。最初は相談に来る人も多かったのですが、落ち着いてきました。頑張っている様子が様々なところから入ってきて大変刺激になります。売上実績なんか聞くともう足元にも及ばないところも・・二つ目の会社も辞める人のほぼ全員からなんらかの相談を受けます。再就職のお世話をさせてもらった人もいます。独立した人には自分なりのアドバイスやエールを送るようにしています。辞めるんだからもともとの文化にあれこれ言っても仕方ない。これから自分の前にどうやって道をつくっていくかを考えた方がよっぽど生産的。

 

新卒でさえも険しい就活の道。中途のハンデはここ日本では半端なくしんどい重荷になります。所帯をもっていればなおさら。だからこそよく考えて道を選んでいかないと結局は自分がしんどくなります。まず、辞めようかどうしようか悩んでいる人には「辞めるな」と言います。そして、なんで辞めたいのかをよく考えるように促します。それでも辞める場合は、どんな理由でどんなスケジュールでどんな勝算を弾いて辞めるのかを紙に書くようにすすめます。すると勝算がないことに気付くことが多いようです。

 

会社というものはひとつのフィールドです。その中で評価という勝負事に対峙する事になります。そこで負け続けていたり、あまり勝負にこだわらなかったりする人は、いざ外に出てもやっぱり難しい。まずは会社というフィールドで勝負する事です。そして、経験を積み、スキルを磨いて「辞めんといてくれ」と言われるようになりましょう。また、「うちの会社に来ないか」と声をかけられるようになりましょう。その辺が新天地を求めるひとつの到達基準ではないでしょうか。

 

それでも、聞くに堪えない現状を耳にすることもあります。私が採用をお手伝いしているところは疑いなく「人」に対して真摯なところです。定着率がよいだけではなく、戦力化も推進できる組織体です。関わらせていただく当方も全身全霊で取り組めます。世の経営者の方にひとつお願いするなら、たかが一人の社員かもしれませんが、その後ろには人生や生活や夢や希望や喜びや悲しみが際限なく広がっているという現実を見つめてほしいと言うこと。ひとりひとりへのこだわりをしっかりと持って採用し本当の意味で人生の共有をお願いいたします。