康介さんをてぶらで帰らせるわけにはいかないぞ!

連日のオリンピックに私も少し寝不足になっていますが、毎日ものすごい力をもらっています。

 

大会前から大注目だった女子サッカー。下馬評通り強さを見せて準決勝まで来ました。日付が変わってのフランス戦も楽しみなわけですが、チームの精神的支柱に欠かせないのは言わずと知れた澤選手。彼女の経験のすべてが結実してこの最強チームがあると感じます。今回のオリンピックでは、そこここにこの“経験の結実”が見てとれます。

 

フェンシングの団体。銀メダルをもぎ取りましたが、不安を払しょくする強気発言でここまで来た前回個人銀メダルの太田選手のけん引力は凄味がありました。

 

女子卓球もついにメダルを手にしたわけですが、準決勝、先陣を切って銅メダリストを破った、若いながら長い長いキャリアの福原選手。若い石川選手とのダブルスを落ち着かせ、見事完勝した男前な平野選手←大ファンです。

 

男子サッカーも、いぶし銀の徳永選手と、やはり若いながら経験豊富な“俺だ俺だ”吉田選手。彼らが快進撃の立役者であるとともに、フロンターレで実績のある関塚監督の起用の妙が光ります。

 

内村選手も前回大会からの経験を糧に、地獄を味わいながらも修正して実力を見せるあたり、超一流なんだなあと感動しました。彼はきっとリオまでにさらに経験を積んで帰ってくるのでしょう。

 

快進撃と言えば水泳。女子メドレーには、地獄を越えた絶望を味わった寺川選手。彼女の追い続けた果てなき道の先にはこんなドラマが待っていたのですね。ポテンシャルを引き出した平井コーチも凄い。次期世代も鈴木選手と言う逸材が出てきて本当のバトンを渡している感じがします。

 

掲題の男子。松田選手のこの言葉にはしびれますね。チームの限界を越える力はこういった至極人間的なところから生まれるんだなあと感動しました。北島選手のこれまでの水泳に対する貢献度、姿勢、まさに背中で語りながら長い長い道のりを歩んできたのでしょう。ここも、後継者立石選手、エース入江選手が日の丸を背負って歩きだすんだと思います。

 

栄光と挫折を繰り返してスポーツ選手は競技の一瞬だけではなく、来る日も来る日も戦っているわけですが、成果としてのメダルも素晴らしいものですが、それを越えたものをひしひしと感じるロンドンオリンピックです。人間の力は人間が引き出すんですね。つくづくけん引する立場には率先垂範する意識と力が大切だなと思います。後半も力をもらって生きる力に昇華します!