2014年新卒採用戦線カウントダウン「破」

就活初動でもっとも重要視する事は、量だと思います。12月スタートで確かにスケジュールはタイトになっていると思います。また、最初で最後の事なのでペース配分も難しいでしょう。ここで大切ことは「積極的に失敗する」姿勢です。失敗と書くと語弊があるかもしれませんが、量を追求するとそれだけ成功と思えることと思えないことを経験すると言うことです。経験値を挙げていくことを優先すると言った方が妥当でしょうか。

 

なぜかと言うと、これは企業の採用担当者にもよくお話しするのですが、例えば小学校に上がる前のこどもに「○○ちゃんはおおきくなったらなにになりたいですか?」と質問すると、『さっかーせんしゅです!』『けいさつかんです!』『かめんらいだーです!』『すいーとぷりきゅあです!』『おはなやさんです!』『けーきやさんです!』『かしゅです!』などなど、どんどん出てくるのですが、これらはすべて人生6年間で知り得た情報の中で選択されています。つまり「知っている事の幅」でしかイメージできない事が多い。彼らは決して「システムエンジニア!」「レントゲン技師!」「人事コンサルタント!」「企業CEO!」などとは言いません。なぜなら「知らないから」です。人生の中で知り得ない。こういったことはまさに3回生の就活スタートにも言える事です。人気企業ランキングなんかがそれを物語っています。

 

本当はそういう就職観や就業観のようなものを養っていくことは大切なのですが、やはり受け身では機会に乏しい。しかし考え方次第ではこれほど一同に様々な企業、仕事を垣間見ることのできる機会は今後ないと言えます。であれば、家や学校でパソコンをたたくのもよいのですが、具体的に「仕事って?就活って?」を知るためにそれを経た人々に会いに行きましょう。つまりは採用担当者はそういった人々。オープンセミナー、合同説明会、単独説明会、中には学校までわざわざ来て人が全然集まらなくてもしっかり会社説明会をしてくれるところもある。スケジュールが合えばどんどんそういったところに足を運ぶのです。するとあなた自身も未就学のこどものようだった仕事観を知るとともに、幅がみるみる広がっていくことでしょう。実際目指しているものが「かめんらいだー」や「ぷりきゅあ」とあまり差異ない人も多いと毎年感じます。妥協点を見出す発想ではなく、適性を見極めてもらうために飛び込んでいけばよいのではないかなと思います。初期の就活に量の発想は不可欠です。