チーム創造手順。会社に関わらずなんらかのチームを創造、機能させるには基本があると思います。

最重要なのは「目的意識」。そのチームとそのチームに所属するすべての人が「なんのために」を持っていないことには始まりません。つまづいたときは、何を置いてもこの「目的意識」の確認を徹底的に行うことが大事なのではないでしょうか。目的がないのに目標に真剣さは生まれない。ゴールのないマラソンを何本も走ることはできないのです。

ほかに重要なことを3つ挙げると。

①支援する体制づくり

②ミスマッチのない採用と配置

③スキルある人の面談

です。

①については、管理運営する側がいくら期待しても「やり方がわからない」人は前に進みません。最低でも「こういう調べ方がある」「こういうやり方がある」というヒントは与える必要があるでしょう。

②については、人や役割には相性があるということ。併せてそれを見極める力が管理運営する側には必要と言うこと。AさんとはまったくダメでもBさんとなら活き活き成果を出す。Xという職務では燻っていてもYという職務では輝きを放つ。育成過程でジョブローテーションの考え方はあると思いますが、その場合も「目的意識」が肚落ちしていなければ「やらされている」という気持ちが先行して前に進まないでしょう。

③について。面談については前に述べていますが、把握、浄化、動機づけの目的を果たすには質問力が問われるということです。面談する上司がしゃべりにしゃべっても意味はなく、対象者に発信させることから動機づけははじまわけです。

チーム創造はその当事者が創ることが本分ですが、その土壌はやはり経営者や管理職がやらなくてはいけないのです。つまり、いまひとつうちのチームがうまくいっていないという場合は、すなわち上司の采配がまずいということといっても過言ではないと思います。

まずは、経営者、管理職が「なんのために」を明確にし、自分たちがやるべきこと、できることに着手することから考えてみてはいかがでしょうか。