人生を価値あるものに

 

 

 

2017年最後の登壇は、徳島の社労士児玉恵子事務所のお客様向け異業種交流忘年会でした。採用や組織づくりについて90分お話しさせていただきました。その後、参加企業の方々が自社の取り組みについて自己紹介されていたのですが、本業からひとつふたつと飛び出した新規事業に挑戦しているところがほとんど。リスクはもちろんあるのだと思いますが、「陸王で撮影に使用されていた履物は当社で作っています」「全国60拠点までいきました」「バハマに進出します」など、聴いているだけのこちらも夢やワクワク感の方が圧倒的に先行します。児玉さんの測定不能なバイタリティが、こういったお客様を引き寄せるのだとも思います。

 

 

 

ちょうどその1年前、2016年末にも東京のコスモボックスという会社の忘年会に呼んでいただき参加させてもらいました。古新代表は映画監督でありアクティブラーニングを世に広めている、こちらもあまり見かけないタイプの魅力ある人です。ここでも関東一円で教育事業を中心にご活躍の人々にたくさん出会い、ゲストで演奏していた世界で活躍する和洋折衷バンドKAO=Sや、ヒューマンビートボックスチャンピオンTATSUYA氏と豪華な面々。生で、しかも至近距離で聴くとやはりプロは凄いなと思いました。

 

 

 

こうして、各方面でご活躍の方々に触れると、「今日ここまでに辿りつくにあたっての果てしない道のりを経た」から発せられる一種のオーラを感じます。平坦なわけない、簡単なはずがない、例えは適切かどうかわからないですが、限界の果てになんらかの“死神の影”を何度もみたはずだと思います。逆に考えると、そこを踏まないと“そういう風”にはならないのだと思います。

 

 

 

私は仕事柄、組織を機能させるために現場、個人へ白兵戦を挑んでいきます。経営者と緻密に設定した方向性に賛同してくれる人ばかりではもちろん、ありません。喧嘩腰の人、辛い評価フィードバックに不貞腐れる人、主張ばかりでチームを考えない人、まわりに噛みつくばかりで協働を生まない人。人には性格があるのでそこを否定するわけにはいかないのですが、また行動の源泉は感情なのでそこをなんとかしていかなくてはいけないのが私の仕事ではあるのですが、「自分はどうなりたいか」「チームの中でどういった役割を担うべきか」「越えなければいけない壁をどう越えていくか」はとても大切。目的・目標なきところに努力は無いし、人に役立てないものは必要とはされない。

 

 

 

生きるということは気づきの連続なのだと思います。自分の人生を価値あるものにするのは自分。小さな存在の自分をしっかり認め、目の前の課題についての求道者になっていくことこそプロ。自ら承認を求めなくても、気づいたときに周りが必要としてくれるようになっていることが一番いい。いろいろな「抜きんでた本物の人」に出会う度にそう思います。

 

 

 

私もそうなりたいのでこの道を粘り強く進んでいきます。ときどき死神の影を感じながら。