営業同行

本年広島初仕事は関与先稼働間もない新人(と言っても社会人経験は長い)社員の営業同行でした。営業と言っても「周知プロモーション」の色合いが強いので、予めピックアップしている対象に「社名・担当氏名・事業内容」を知ってもらうだけです。別に商品説明もクロージングもかけないのだからなんてことはないじゃないか・・・と思うのは営業経験者の勝手な発想。アプローチをかけるというのは大変勇気がいるものなのです。後ろについていてもひしひしとそれが伝わってきます。

 

「頭が真っ白になりました」とか「ちょっとトークを見直していいですか」など、昔なら「眠たい事言わずにどんどんまわれ!」と一蹴でしたが、今はそれもそうだなと寛容に見ています。同行の基本としてあれこれ修正させるのは無理なので出来た部分をしっかり認め、もっとも修正しなくてはいけない課題をひとつかふたつ指導するといった具合です。

 

素直さや謙虚さは営業スキルを伸ばすと思いますが、まずはそれらが発揮できるように仕掛けていかなければなりません。もっとも、彼は私の部下ではないので集約して「営業的」なことを教えつつ、社内でしっかりとした人間関係を日々築いていくことが必要です。定期的に観察しながら、会社の方向性とベクトルが合っていけばよいと考えています。熱い気持ちは感じる新人なのでそれを活かせる環境と状況に気を配りたいと思います。

 

夜は新年会を開いていただきました。この新人の彼と媒体営業の若手担当者を交えての席となりました。新人、飲むと饒舌。担当者は25歳らしからぬ気配りを見せて色々人にはカラーがあるなあと観察していました。いずれにしても「個」のポテンシャルが発揮できるフィールドづくりは非常に重要であると思いました。「よきところをぶっちぎりに伸ばして課題をカバーする。」早い話がそういうことだと思います。欠点ばかりに目をやるのではなく「よきところ」はどこか?鵜の目鷹の目で取り組みたいと思います。