自己解析のすゝめ

自分がどんな職業に向いているのかわからない・・と「自己分析」を行う学生の方は多いのではないでしょうか。選考試験でもSPIを中心とした適性検査が広く実施されているので必然的なことだと思います。ただ、多くのデータをもとにした適性や自己分析などのシート活用は、参考にはできてもどこか違う部分もあるのが現実。100%わかったら逆に怖いですけれどもね。結果を見て「ああ、そうだったのか。」と思うことの方が多いのではないかと思います。

 

学生の方にお勧めしているのが「自己解析」という考え方です。マニュアルはないですが、ノートに「○歳のときにあった出来事」をできるだけ細かく現在の21歳ごろまで書き出してみるのです。同時に、100点満点としてそのときの「充実度」を主観で書きこみましょう。それをエクセルに打ち込んでグラフ化すればこれまでの人生のバイオリズムが出てくると思います。そして、今ある自分の特徴(ESなどに書くPR要素)は、一体どこで培われたのか・・などが説明つけやすくなると思います。ひいては面接時に、スムースに答えられると思います。

 

占い的要素から自己暗示に陥り易い自己分析ツールのみよりも、こうした自分と向き合うアナログなやり方を併せていった方が、より自分のことが理解できるのではないかなと思います。

 

また、「自分がどんな仕事に向いているか」ということよりも、「出会った仕事で自分を研鑚していくのだ」というスタンスの方がうまくいくような気がします。自分の傾向とあまりにかい離しているものは考えものですが、ほとんどの場合、巡り合った職業にまい進する事で自己成長するものです。未知なる自分を職場のフィールドで発見するというのが充実した社会人生活につながります。そういう意味では「思うようにならないことの方が圧倒的に多い」ことが実はとても意義あることなのです。