4月中旬より、某社で営業研修をしています。私はこれまで部長級の幹部研修(テーマは組織管理)だったり、そのまま新人に営業基礎研修、また社長に請われて採用力強化のための会議形式のミーティング運営など、独立後も様々な機会を与えてもらっています。
今回のご依頼は直球の「営業スキルアップ」です。手法や経緯をヒアリングさせていただいた後にスタートしました。第四回が終了し、業務結果そのものの平均値は上がっている印象なのでこれをもっと上げていくために知恵を絞っています。
一方的な話では参加者も嫌でしょうし、押しつけもよくないことは十分解っているつもりなので、私の主たるスタンスである「並走支援」を心がけています。ニーズに合わせる分面倒な組立が生じますが、少しでも整合性を持ちたいのは個人的考えです。
参加者は想定よりも多いのですが、ひとりひとりのキャラクタ―が把握できてきたことと同時に、長所と課題も見えてきました。私はどっちかというとこの課題を修正していくことよりも長所を引き上げていくことの方が早い上に成果につながると考えています。毎回、研修内容に合わせたシートを提出してもらっていますが、読めば読むほどそう思います。また、今まで主として携わった研修の中でももっとも反応の多い参加者の日常業務を少しでも意義あるものに変えていければと入念に組立ています。営業という仕事のしんどさや深さ、それにマネジメントがくっついたときの戸惑いや判断基準など、私の経験や知識が少しでも役立てばまたそれも意味あることだと取り組んでいます。
偶然、現場で営業活動している参加メンバーを見かけました。声をかけるのもどうかと思って遠めに見ていました。毎回のシートにもっとも質問の多い人なので吸収したことを試すフィールドとして市場を捉えていると思います。具体的な内容までは見えませんでしたが、何か役立っている事と信じています。最新のシートもびっしり書きこまれてありました。請ける私も最善で対応します。もっとも、営業はスキルではなく、ビジョンと態度ですべてが決まると思っています。技術的なことはあくまでエッセンス。
クライアントからやる気をもらい、またそのやる気をクライアントに返していく。そんな仕事をしていけているうちはまだまだ自分も捨てたものではないなと感じます。報われる仕事は自分で創るしかないのです。