いたってシンプル。

ユーロ2012終わりました。結果的にはスペインの圧勝と言う形でした。ゼロトップ布陣に批判や不安はありましたが、結局はものすごいスピードのサッカーで勝ち切ってしまいました。デルボスケ監督は大会終了後、「重要なのは、得点することだ」とインタビューに答えていました。確かに得点しないと勝ちきることは不可能。もちろん守護神カシージャスがいてこその発言でしょうけれども・・

 

現在、4月から営業研修を承っておりいよいよ佳境を迎えたところです。全週に少し負荷をかけるべきかどうかを模索して、考え抜いて批判覚悟でもしかしたら私の範疇ではないところまで介入していきました。厳密には、「終了後にこうする!」と数値目標を立ててスタートしている私が、その辺をなあなあにしてしまうことこそ意に反すると考えたからです。本来であればガガーっとやる気を引き揚げていくことが研修なのでしょうけれども、そんな建前だけで数字はつくれないと思います。

 

毎月曜に実施しているので、一週間はもやもやしながら過ごしました。しかし、5日目に参加メンバーから提出される進捗シートを見ると、驚きの結果が。なんと全員が達成ペースにのっているのです。全体の達成率が40%少しだったのに90%に迫る勢いです。かけた負荷は無駄ではなかったということです。もちろんいまどき精神論だけではなんともならないので本質をついた内容です。

 

マラソンランナーは金メダルをとるために毎日過酷なトレーニングを積み、本番では記録を向上させるためにペースメーカーに引っ張ってもらう。営業数字を持つ人はそれを達成するためにいろいろな工夫があってもよいはず。「獲れても獲れなくてもどっちでもいい金メダル」は絶対に獲れない。

 

冒頭デルボスケ監督の「重要なのは、得点することだ」と言う言葉に強い哲学を感じます。勝ちにいっているチームが何をするかと言えば点を獲りにいくことだと思うのです。それしかない。敗者バロテッリの涙にも、それをチーム所属の存在意義としていたのに成し遂げられなかった”敗北感”が表れていたと思います。

 

必死でやって成し遂げられなかったことは、成長の糧になり次の自分を生むと思います。自分にも重々言いきかせて日々のあれこれに取り組みたいと思います。